【開催レポート】無声コミュニケーターがおしえる聞き上手になるコツ

HOOD SCHOOL
「聞き上手」のコツをつかんでコミュニケーション上手になろう!開催 次回は6月26日決定

HOOD SCHOOLは「チャレンジする人のためのちいさな学び場」をコンセプトにこれまでグラフィックレコーディングやプレゼン術など、伝えるスキルに磨きをかける講座を開催してきました。
2019年5月29日、 HOOD SCHOOLにはじめての講師をお迎えしました。講座のねらいは伝えることの根本に触れることです。講師にお招きした吉田篤史(あっちゃん)さんはうまれつき声をもっていなかったため、周囲の人と言葉に頼らないコミュニケーションをとってきました。言葉や文字以外の要素をつかっておこなうコミュニケーションを「 非言語的コミュニケーション」といいます。 今回の講座はこの非言語的コミュニケーションもとに構成された、対話やコミュニケーションの基礎編ともいえる内容になっていました。

講師の吉田篤史(あっちゃん)さん

講師をつとめるのはテンジン大学やグリーンバードなど、天神で幅広く活動している吉田篤史(あっちゃん)さんです。
吉田さんは生まれつき気道が形成されない「先天性咽頭閉鎖症」により声をもっていません。非言語によるコミュニケーション術に長けた吉田さんはいつしか ”無声コミュニケーター” とよばれるようになり、いまではそのコミュニケーション術をいろんな場所で共有する活動をおこなっています。

講座の内容

今回の講座は、大学の新入生オリエンテーション向けにつくられた講座内容をベースに、初対面の人でもすぐに仲良くなれるコツを知り、職場や家庭、友人同士など日常のあらゆる場面でのコミュニケーションに活かせる内容になっています。当日は年齢も職業も幅広い5名があつまりました。
声をつかわずに人と交流する吉田さんの講座は、スライドに映し出される吉田さんのことばを受講生がよみながら進んでいくスタイル。教室にはBGMのジャズが静かに流れ、時折受講生たちの笑い声や拍手が響きます。吉田さんのことばをうけとって、うなずきやほほえみを返す受講生のみなさんをそばでみていると、両者の間で情報交換がなされていることがわかりました。

まずはアイスブレイクで自己紹介をしながら、この講座を受講した理由を共有していきます。受講生たちが講座を受講しようと思った理由には、「自分ばかりが一方的に話している気がする」、「聞くことの大切さを学びたい」、「もっと会話をはずませたい」などさまざまで、初対面やつきあいの短い人とのコミュニケーションのコツを学ぶことを期待している人が多いようでした。自己紹介したあとはそれぞれのコミュニケーションがうまくいかない理由を紐解いていきます。

  • どんな人とだったらコミュニケーションがうまくいくのか?
  • なぜ自分はコミュニケーションが上手になる必要があるのか?

そして、実践タイム!
全員で行うワークとペアでおこなうロールプレイで、頭だけでなくからだをつかってコミュニケーションのむずかしさと楽しさを体験しました。

最後はみんなで振り返り

受講生たちはロールプレイでもらったフィードバックから、新しい気づきを手に入れることができました。そして、自分はコミュニケーションがうまくなって何がしたいのかをもう一度問いなおす作業をしました。

現代のコミュニケーションは直接的な会話にくわえてインターネットやSNSなどの情報伝達ツールが多様になってきている反面、相手にうまく自分の意思が伝わらなかったり、思いもよらないことが伝わってしまい誤解をまねくといったことがしばしば起こってしまいます。でも、本来誰もがもっている意思伝達のスキルを再認識し意識的につかっていくことでコミュニケーションはうんといいものになります。いい関係のスタートがきれたら、きっとよりよい人間関係や自己実現へとつながっていきます。

次回の講座は6月26日に開催します。コミュニケーションの最初の一歩、私たちと一緒にみなおしてみませんか?

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