【開催レポート】シェアグリ×福岡移住計画 「100年つづく農業のつくり方」

在京スタートアップ企業シェアグリが九州進出!福岡移住計画とイベントを共催

昨年12月18日、福岡移住計画と東京のスタートアップ企業 株式会社シェアグリとの共同イベントがHOOD天神で開催されました。 はじめての共同開催となった『100年つづく農業のつくり方』は、年の瀬のあわただしい時期であったにもかかわらずイベント情報公開時より多くの反響があり、幅広い世代やエリアから30名ちかい参加者をあつめました。

農業とひとをつなぐ会社 シェアグリ

株式会社シェアグリが開発したアプリ『シェアグリ』とは農家と農場ではたらきたい人をマッチングさせるデイワークアプリです。2019年7月に東京エリアでスタートし、このたび九州への進出となりました。アプリのユーザーはそのとき自分がいる場所で農作業のお手伝いをすることができ、受け入れ側の農家はほしい時に必要な時間だけ人手を得ることができます。旅が好きな人、地方でちょっとちがう体験をしたい人、子育て中のお母さんなど、じぶんのペースで好きな場所ではたらきたいという人には好都合なアプリです。さらには地方の関係人口づくりにも貢献することもでき、アルバイトしたことがきっかけで農業の後継者もうまれてくる可能性もあります。

■シェアグリ HP
https://sharagri.studio.design/

居×職×住の福岡移住計画

そして、ご存じのように福岡移住計画はHOOD天神・今宿SALTなどのコワーキングスペースの運営をはじめ、人とまちとしごとをつなぐさまざまな取り組みをおこなってきました。「食」にまつわるコンテンツとして、HOOD天神では定期的にランチ会を開催してメンバー間交流を促進しています。飲食店を用途変更したフリーアドレス席をもつSALTではオープンカウンターキッチンをつかったバーを開催。地域住民も巻き込んだコミュニティづくりに取り組んでいます。活動方針に重なる部分の多いシェアグリと福岡移住計画はすぐに意気投合、「農」と「食」をとおしてよりよい社会を共にめざしていくことになりました。

九州産野菜の料理とローカルな話題

注目のメニュー&ドリンク

イベントで提供された料理メニューやドリンクは好評でした。シェアグリがつながる九州の農家で収穫した野菜をつかった彩りゆたかな料理と九州宮崎産のしょうがをつかった手作りジンジャーエールまで、野菜のおいしさを最大限に活かしたメニューに参加者の会話も弾みました。

▲クミンで味付けした野菜をのせたおむすび。噛んでいるとだんだんカレー味になる!?


▲ドリンクカウンターでは宮崎しょうがをつかった手作りジンジャーエールを提供しました。


▲シェアグリのビジネスモデルにみなさん興味津々にきいていました。質問タイムには職業体験したい学生さんや、半農会社員を希望する社会人などいろんな角度からの質問が飛び交います。

メイントーク ~シェアグリ&福岡移住計画~

最初のトークはシェアグリ代表 井出 飛悠人さんによるシェアグリについてのお話。長野で150年つづく種苗会社にうまれた井出さんは、農業に近い距離で育ったという背景から農業界がかかえる人手不足という深刻な課題をシェアグリで解決し、いつまでも国産のおいしい食べ物がたべられる世界をつくろうとしています。
初対面の九州のみなさんを前に最初は緊張した表情だった井出さんですが、参加者とのやりとりのなかで自然と会場に溶け込んでいっていました。

▲シェアグリの井出代表

つづいては福岡移住計画の鎌苅 竜也さん。不動産事業のプロデューサーとして各地で遊休不動産の活用や場づくりに関わってきた経験をかたり、シェアグリが「農」という視点からこれらの場所をよりいっそう耕してくれるのではと期待をみせました。

▲シェアグリ×福岡移住計画のクロストークのようす

ゲストトーク #01 ~お茶の千代乃園 原島春花さん~

すこしの休憩をはさんで次は実際の農家さんによるお話です。
八女市のお茶農園 千代乃園からは原島春花さんからの現場報告。4人きょうだいの原島家ですがご両親が引退したあとを継承する人はいまのところおらず、それでもご両親が長年こだわってつくってきたお茶を飲んでもらおうと、昨年、八女市黒木町に茶寮 千代乃園をオープンしました。原島さんにとってはもはや当たり前となってしまった人手不足と後継者不足の現状を静かにやさしく伝える姿は過去も未来も受け入れて今を生きる清々しさがありました。

▲八女千代乃園の原島春花さん。お茶畑の運営だけにとどまらず、昨年は茶寮をオープンしました。

■お茶の千代乃園HP
https://chiyonoen.jp/

ゲスト―ク #02 ~天神ローカルフードサイクリング たいら由以子さん~

最後に登場したゲストは天神ローカルフードサイクリングを始動させたばかりのたいら由以子さんです。
NPO法人循環生活研究所(じゅんなまけん)で20年以上かけて研究と改良をかさねてきたダンボールコンポストを地域コミュニティーに取り込み、土と食べ物と人を育んできました。家庭からでる生ごみをベランダのコンポストでたい肥に変え、その土から有機無農薬野菜をそだてます。この循環を地域コミュニティにとりいれることで、高齢者世帯のみまもりやこどもたちの食と環境教育にも一役かっているこのプログラムを「ローカルフードサイクリング」といいます。
これまで東区アイランドシティで実践されてきたローカルフードサイクリングが2019年ついに天神でもスタートしました。たいらさんは天神のオフィスや飲食店でたい肥がつくられ、ビルの屋上や公園の畑で野菜になるという夢のようなビジョンを共有してくれ、会場の参加者の注目を一気にあつめていました。

▲天神ローカルフードサイクリングの説明をするたいら由以子さん

■NPO法人循環生活研究所(じゅんなまけん)
https://www.jun-namaken.com/

■天神ローカルフードサイクリング(クラウドファウンディングページ)
https://readyfor.jp/projects/junnama-tenjinlfc/announcements

日常に農業を。

この日HOOD天神にあつまってくれたのは、学生、会社員、コミュニティスペース運営者、飲食店経営者など幅広い人たちでした。参加地域は天神や福岡市内に限らず近郊や県外からも足を運んでくれた方がいました。交流会では参加者が有機的につながっていく場面がたくさんみられました。1月にはいってからはこのイベントの出会いをきっかけにうまれたアクションやイベント開催などの情報が届いています。これからもHOOD天神はじぶんごととして行動する人たちを応援していきます。