【and You?】vol.04 アトリエ桜坂AZUL 武陽子さんの選択

Vol.04 〜あの人を、笑顔にするスイーツ〜

アトリエ桜坂AZUL 武陽子さん
季節の花や植物、色とりどりのモチーフを形にした、ちいさくて愛らしいアイシングクッキー【プティジョリー】
大切な方への贈り物に、特別な日の記念として、企業やブランドのプチギフトとして…想いを伝えるのにぴったりなクッキーです。

 

“アトリエ桜坂AZUL(アズール)” 武陽子さんが創り出す【プティジョリー】シリーズに、今や著名人や大手企業を始め国内外の多くの人が虜になっています。

 

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どうしてこんなに人の心を惹きつけることが出来るのでしょうか。ヒントをもらうべく、お話を伺ってきました。

 

1.好きなことだけ追いかけ、学び、深める。

武さんは昔から好奇心旺盛。フランス菓子に魅せられ、お菓子づくりが好きだった武さんは多忙を極めていたOL時代でも、暇さえあればパンとケーキの教室に通っていたそうです。ただ通うだけでなく、天然酵母の師範の免許を取るほどの徹底ぶり。また器も大好きで、陶芸を習ったりしたこともあったそうです。

2006年、趣味で作っていたお菓子が好評で、自宅で教室を開きました。その時3人のお子さんがいた武さんは “時短でもおしゃれに見える料理” の達人となっていたので、それもレッスンに組み込みます。お菓子をメインに学べながら、時短料理のコーディネートも素敵で参考になる。瞬く間に主婦層に人気が広がりました。

その後は保育園でキッズレッスンをしたりと活動の場を広げていきましたが、2012年「もっと美味しく、もっと美しいお菓子を作りたい!」と神戸にある製菓学校に通うように。技術を得た武さんの意欲はもっと高みを目指すべく、パリへ飛び立ちます。

なぜわざわざパリまで!!??

理由はとってもシンプル。

 

「フランス菓子が本当に好きで、そのフランスの香りをお菓子に纏わせたかったんです…!」

 

センスを磨くには美しいものを見るのがいちばん。パリの街並みや空気が創作意欲を刺激するのは、わかる気がしますよね。ここまでの行動力と学習意欲にすでに脱帽ですが…

帰国後も、ケーキポップスの教室やアニバーサリープランナーのレッスンに通い、“特別な日”をお菓子だけではなくバルーンやオーナメントなどで演出する方法などを学びます。これも理由はいたってシンプル。

 

「ウェディングのコーディネートが好きだし、自分でも作れたらなと思って…」
“好き”という気持ちがすべての原動力なのですね。

 

でも、好きなだけで終わらないのが武さん。必ず師範や講師の資格を取ったり、レッスンが終わっても実際にバルーンを購入して復習を重ねたりと幾度もトレーニングを欠かしません。
「ただ学んで、真似するだけなら簡単ですよね」
技術というものは、誰かが何日も何日も考えて、試して、失敗して、様々な過程を経てつくり上げられたもの。

「私もレシピを考えるときは同じように悩み、作っては何回もやり直します」
それだけの時間と労力をかけたということがわかるから、ものづくりに敬意を持って本気で向き合う。

 

それは “AZUL” という名前の由来にも表れています。
“AZUL” は “青” という意味を持つ言葉。

 

「青い海のように深く、お菓子づくりを極めたい」

 

ただ可愛いだけじゃない。プティジョリーのクッキーが多くの人の心に響くのは、このためかもしれません。

 

2.思い立ったら即実行。妄想ノートが夢を叶える。

プティジョリーの中でも人気の高い「HAKATAシリーズ」
博多にわかの面や博多こま、明太子などを型どったユーモア溢れるこのシリーズが、人気の火付け役。これを気に入った、とある方からのご縁で、歌舞伎の名家“高麗屋”さんを紹介してもらうことになりました。そこから全国規模で認知され、著名人や大企業を始め、ファンはどんどん増えています。
そんな機会って、なかなか巡ってこないものですが、武さんは言います。

 

「妄想ノートに実現したいことをたくさん書いています」

 

思いついたらどんどん書き込み、実現したら消していく。するとまたやりたいことがどんどん出てくる…そんな武さんだから “思い立ったら即実行” に移さないと、溢れ出る夢は叶えられないのです。

 

行動する前に躊躇したりしないのでしょうか?武さんにはそんなとき、こんな言葉を思い出すのだそうです。

 

「人生には、成功と成長しかないもの」

 

失敗したらどうしよう?とは考えず、それを成長のステップだと捉える言葉です。

だから会いたい人には、すぐ会いに行く。

 

高麗屋・松本幸四郎さんから直々に勧進帳デザインのクッキーセットを頼まれた武さん。包装とか大変だろうな…と考えた武さんは「手伝いに行きますよ!」と東京まで出向きます。

結局人手は足りていて、手伝うことなんてなかったのですが…その熱意と心遣いが伝わったのか「いい席を準備してくださってたんです!」と笑う武さん。

 

愛読している本の著者にも、伝説の野球監督にも、好きな映画俳優にも「会いたい!と思ってたら、会えたんです!」
おそるべし、武さんです。

 

この純粋で真っ直ぐな人柄も、魅力の一つなんだなあと感じました。

 

3.見えないものに、感謝する。

常に学び、努力を重ねている武さん。
「でも、実績や実力だけではどうにもならない縁ってありますよね」
先に紹介した高麗屋さんやそのほか著名人や企業との出会いは、まさにそれだと言います。
広告費をほとんどかけていないAZULさんは、口コミだけが頼り。どこでどういう縁に繋がるか、わからないもの。自分が培ってきた力だけではないということを、身をもって体感しています。

 

だから、縁を繋いでくれた見えないものに、感謝する。

 

それはお菓子を気に入ってくれた人の気持ち、
うまくいかない時に助けてくれた人の親切、
一緒にプティジョリーを作ってくれるスタッフの想い、
そして、いつも見守り、応援してくれる家族の愛情。

「神社に行ったら、感謝の気持ちと共にちゃんと報告もしてますよ」

 

実は、習慣の一つとして挙げてもらった中に「家族に毎日お弁当を作る」というものもありました。「あ、これって習慣っていうのかな?」と武さんはつぶやきましたが、なんとなくその言葉に武さんの優しさが現れているような気がします。

武さんはフットワークが軽く、先述したように神戸やパリの学校に行ったりと、子育てしながら大変だったろうなあ、と誰もが驚く行動派です。はじめは応援していた家族も、時には淋しさを隠せないこともあったかもしれません。

 

「お菓子や料理を食べて喜んでいる顔を見ると、どんなにきつくても  “あ、よかった!作ってよかった!” と思います」

 

私の作ったもので、人を笑顔にしたい。という想いを信念とする武さん。

 

愛情表現は人それぞれだと思いますが、それを “お弁当” という形で表現しているのも武さんらしいなあと思いました。

 

取材の最後には
「あの、よかったらスタッフの絵も一緒に描いてくれませんか」と言った武さん。
ほんとうに人の縁を、周りにいる方々を大切にしているんですね。

 

これからの武さんの夢を聞いてみました。
 

「もっと多くの人をお菓子で笑顔にしたい!そのためには工房の設備を整えてお店を開くことです」

 

きっと、不思議な縁に誘われて、たくさんの方々が集まってくるお店になるんだろうなあ。

その未来がとても楽しみになりました。

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「その人の習慣が人生を創る」とよく言われます。あなたはどんなことを習慣にしていますか?
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「and You?」のコンセプト&経緯はこちらから
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illustratration & text by HISAKO ONO

【イラストレーター 尾野久子】
福岡県出身。映像制作会社勤務を経てイラストレーターとして独立。
想いや考え、価値を伝えるためのイラストレーションをウェディング、ショップ、医療施設、飲食店、TVなどさまざまな媒体に展開しています。
https://lifetalesbyh.com

【今回の企画についてのコメント】
さまざまなことを経験し、紡いできた「その人自身の物語」。
そのかけらをイラストレーションとして表現することで、その人の生き方や価値観を多くの人が知るきっかけになりますように。「こんな人がいるんだな」「こういう生き方もあるんだな」「この人のこの習慣、真似してみようかな」と、この記事が何らかのヒントになれば嬉しいです。
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supported by HOOD天神

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