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【開催レポート】好きが仕事になった人から学ぶ“はじめた人のはじめ方”

9月5日(木)19:30〜 「はじめた人のはじめ方〜好きが仕事になった人編〜」のイベントを開催いたしました。
当日は約20名の皆様にお越しいただき、ともに「はじめ方」について考える時間を過ごすことができました。

「はじめた人のはじめ方」は、まちを素敵にする“はじめた人”と、これから何かを“はじめたい”と感じている方とを“つなぐ”イベントです。
そんなイベントを福岡の中心にある天神から発信をすることで、福岡で自分らしく何かをはじめる人を応援できたらと思っています。

 

今回はゲストに、「福岡を美味しいコーヒーと、それを楽しめる人で溢れる魅力的な街にする」をテーマにイベント企画や情報発信を行っている「Click Coffee Works」の古賀由美子さんと、福岡の地から、映画の多様な楽しみ方を提案すべく、映画を軸に様々なイベントや企画を運営する「福岡映画部」の石渡麻美さんとのトークセッション形式で、「はじめ方」について考えを深めていきました。

 

せっかくなので、今回もトークショーの内容の一部を
記事でもご紹介したいと思います。
「何かをはじめたいな」
「はじめたいけど何からはじめれば良いか分からない」
と思っている方にこそ、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。


窪田:今日はよろしくお願いします!今回第3回目は「好きなことが仕事になった人編」ということで、好きなことが仕事になっているお二人をゲストにお招きしました。今日は、カジュアルにいろんなお話を聞けたらと思ってます。早速ですが、10分くらいでお二人の現在の活動について教えてください。

古賀さん:初めまして。古賀と申します。以前は、大手コーヒーチェーン店で13年間緑のエプロンをつけて、働いていました。2014年に退職して半年後独立いたしました。
現在のお仕事のバランスはこんな感じです。(下記写真参照)実は、今日お招きいただいた理由であるコーヒーのお仕事は全体の30%です。そのほかは、いろんな分野の方と企画のお仕事に関わらせていただいています。
「クリックコーヒーワークス」は、福岡の美味しいコーヒーとそれを楽しむ人であふれる魅力的な街にするというコンセプトで活動をしている活動団体です。
活動の一つに、“コーヒーTシャツストア”といってコーヒー屋がつくるTシャツを販売するというイベントがあります。
コーヒー屋さんの普段の営業というのは、点。お客様を含めた広がりは線。私がやりたいのは、それを面で盛り上げることです。
コーヒー屋さんみんなで福岡の人たちをコーヒーファンにするということをやりたい。
例えば、ある人が7つのお気に入りのコーヒー屋さんを見つけて、1週間=7日間、それぞれのコーヒー屋さんに毎日通う。それが1年続くと、どうでしょう。7店の珈琲屋さんが毎月4回は1人の人によって潤う、ということになります。
こういう自分なりの選択肢を多様に持ったコーヒーファンを増やしたい。
コーヒー屋さんみんなでファンを作ろうよと言う意志の確認が、このTシャツストアに凝縮しています。だから、私にとっては1年の中にとても大事なイベントです。
クリックコーヒーワークスは、仕事の中で30%というのがもしかすると今日来られた方は意外に感じるかもしれないですが、私の中では、他の仕事とのバランスも、収支も考え、30%に留めなければいけないなと思って活動しています。そのへんのお話もあとでさせていただきます。

窪田:はい、ありがとうございます。続いて映画部のお話を聞かせてください。

石渡さん:改めまして福岡映画部の石渡と申します。今日はよろしくお願いします。
福岡映画部というのは、2017年12月に立ち上がりまして、今2年目になります。今5名のメンバーで運営していまして、いろんな肩書きのメンバーがいる任意団体です。

私の自己紹介をすっ飛ばしてしまったので、改めてお話しさせていただきます。私は20代前半は接客業を中心にアルバイトをしていまして、その後にベンチャー企業で広告とか顧客管理のシステム系のアプリを飲食店さんとかヘアサロンさんに3年半くらいゴリゴリ営業しておりました。その仕事を辞めるタイミング25歳くらいで、映画の沼にずぶずぶとハマりまして(笑)
なので、映画少女だったわけではなくて、大人になってから映画を好きになったのですが、映画のことそんなに知らないし、配給会社とか広告会社に勤めたわけではないので、この先どうやって映画に関わろうかと構想していたところ、アーティストであり建築家でもある梅崎さんという方との出会いがありました。

そんな彼女を第一回目のゲストに、イベントを行った時に35名くらいの方が参加してくださって、そのうち全体の8割くらいが1人で来ていらっしゃったんですね。
その様子を見て、私も映画コミュニティが欲しいと思ってたけど、他の人もそうなんだなと気づきました。

その後、第二回目のゲストに前回のはじめた人のはじめ方にいらっしゃっていた、いとシネマの福島さんをお招きしたり、第三回目には、こども哲学の代表の方に来ていただいてやってみたりしています。

今年に入ってからは、九州大学跡地の大講義室を使って「暮らしの大学」といって、映画を上映した後に九州大学の先生に来ていただいて講義をしてもらって、テーマについて深掘りしていきましょうということもやりました。

そんな感じで昨年までは、コミュニティづくりがメインでした。とはいえ、今後はお金を生み出していかないと継続できないですし、社会的な影響力を持たないとその産業の活性化にも文化を作って行くことにもなりにくいと思っています。

なので、今後は、映画を軸としたまちづくりをしたり、外部と連携をしながら、1回のイベントで終わりではなく、ビジネスとして確立させていきたいと思っています。

“好きなこと”だからこそとことん向き合う

窪田:早速ですが、好きなことを仕事にするということで、気になるところがちゃんとお金になるんだろうか?ということです。実際に活動をされているお二人にお聞きしたいですが、収入の不安とかないですか?

石渡さん:今、何で食べているか?ということにもなりますよね?不安定は不安定です。フリーランスなので、そこは不安定なんですが、私の収入のバランスのお話ししますね。
映画部の活動で見ると、赤字です。今、どうやって食べているかという話をすると、先ほど少しお話しした営業の仕事で、テレアポの代行業務やコンサルティングを行っていまして。映画とは全く関係のない仕事でご飯を食べて、映画の仕事と切り分けて活動をしています。

窪田:ありがとうございます。とはいえ、継続するためには収益を出していかなければならないと思うのですが、将来の展望などはありますか?

石渡さん:1年目から同じことをやり続けていても、黒字化できないということが分かってました。というのも、自主興行主という立場では、映画を上映するだけ(=興行するだけ)で収益化するということは、かなり難しい仕組みになっています。

なので、パッケージにするということを映画部では大事にしていて、企業さんや団体さんとお仕事をする際に、映画上映だけをお引き受けするとうよりは、映画を使った企画パッケージとしてご依頼をいただき、収益を立てられるようになれば、という意識でやっています。。私のイメージですが、実際に収益として回り始めるのは恐らく3年くらい経ってからかなと思っています。だからこそ、4年目に入るか入らないかくらいで収益化できていなかったらもう一度考え直そうと思っています。

窪田:ありがとうございます。古賀さんいかがでしょう?

古賀さん:先ほど、コーヒーのお仕事は30%に留めているとお話ししましたが、それは、コーヒーの企画だけで食べていけると思っていないからでもありますが、そもそも私はコーヒー以外にも、やりたいことがたくさんあるからでもあります。
毎年、確定申告の時期には、自分がコーヒーでいくらもらっているのか、コーヒー以外ではいくらもらっているのかということを棚卸しするようにしています
そのためにも、私は全ての仕事をマネタイズして、料金表を作っています。
価値付けすることは、私だけの問題ではなくて、お世話になっている方々やコーヒー屋さんにも敬意を払つことだと考えるからです。
またマネタイズというのは、ビジネスとかお金だけの話ではなくて、コミュニティでの認知度を上げるとか、関わる人たちに敬意を払えるかということにも関わるので、いつも深掘りして考えています。

仕事を好きになる

窪田:ありがとうございます。ちょっと視点を変えて、今回のテーマは好きが仕事になった人編なので、何かしら好きなことがあって、これからそれを仕事にしたいと思っている方もいらっしゃると思います。そんな方も聞いてみたいのではないかなと思いますが、好きを仕事にするって辛くないの?ということを聞いてみたいです。

石渡さん:んー辛いって何が辛いんだろう。。例えば、私がブランドバッグ欲しいとか高級車欲しいとかいう人だったら、買うお金もないですし、それは辛いと思います。でも、私はそういう欲求の代わり映画に携わりたいという想いがあるので、今この活動をしています。だから、そういう意味での辛さは感じたことないですね。

窪田:なるほど。古賀さんいかがですか?

古賀さん:私は、好きが仕事になるというよりは仕事が好きになっっていっちゃったんですよ。みなさんもご経験があるかもしれないですけど、、
13年間働いた場所での主な仕事は、店舗営業とオペレーションベースの販促でした。販促が大好きで、オペレーション向上が大好きで、要は売り上げをあげるのが好きだったんですね。それと同じくらい人材育成が好きで、つまり仕事をすることが大好きだったんです。なので、仕事をするって楽しいなと思っていたということが大前提にあります。クリックコーヒーワークスで言うと、「コーヒーを好きな人を増やす」という行為や、そのためにどんなことができるのかを考えること、そのものが好きなんですね。なので、私は好きを仕事にしたというよりも、「仕事するのが好きだなー」と思っているので、そういう意味で「辛い」はないです。

 

情報と承認を集める

窪田:ありがとうございます。先ほど古賀さんのお話の中で、自分の仕事の割合を整理したり、自分の仕事に対する考えを深掘りをするというお話があって、これから始めたいという方へのヒントにもなっていたように思います。石渡さんはこれから何か始めてみたいという方へのメッセージはありますか?

石渡さん:私はまだ道半ばなので、現時点で私がやってきたことでしかお話できないのですが、とりあえずゴーしてしまうと、思いもよらない辛さが降ってくると思います。私はそういう状態の中で頑張ることが難しいということが分かっていたので、自分が好きな映画についてとことん考えました。

映画を仕事にしたい、学びたい、繋がりたい、、、私の最初のモチベーションはこのあたりですが、「どんな人と繋がって、どうなりたくて、それをやっている場所はどういう空気感で、どんな景色なのか」そして「仕事にするとどうなる?つくる、配給する、映画館で働く」というあらゆる選択肢を全部想像しました。この想像するというのが、実は難しくて。情報、知識、経験がない中で想像しようと思っても難しいので、その景色が見えるまで私の場合は2年半かかりました。その間は、その景色を見ることができそうなイベントに顔を出したり、そのインスピレーションをくれる人に会いに行ったりして、その情報を集めていました。

そして、途中で心が折れないように、自分の考えを誰かに伝えて小さな承認を得るということも同時にやっていました。それは、今で言うとSNSでいいねをもらうでもいいし、身近な人に聞いてもらうでもいいと思います。

そうやって、情報と承認を自分の中に貯蓄できたら、もうここまでやったんだから、人になんと言われようとやろう!と決めることができると思います。


窪田:ありがとうございました。多分会場のみなさんからも聞いてみたいことあると思うので、ここからは懇親会にして、ゲストの方に直接聞いてもらえるようにできたらと思います。

 

トーク終了後は、古賀さんが淹れてくださったコーヒーをいただきながら、そしてゲストのお二人に聞いてみたい質問をしながら、みなさんと楽しい時間を過ごすことができました。

 

好きを仕事にすること。ここ最近は様々な場面で言われる言葉ですが、好きを仕事にするために、そのことを見つめ直して、そのものとの距離感を自分で掴むということ。そして、何よりも仕事というものを好きになることが、好きを仕事にすることの第一歩なのかもしれないと思いました。

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